2007年に整備された現行のフェデックスカップ以降、この試合に日本人選手で出場経験があるのは他に2008年の今田竜二だけ(丸山茂樹は制度前の2002、04年に出場)。松山はしかし、2014年に主戦場をPGAツアーに移してから今年11回目で、唯一、出場権を逃したのが昨年だった。銅メダルから2週間後に今季2勝目 “球聖”と言われた伝説的ゴルファー、ボビー・ジョーンズのホームコースだったイーストレイクGCに、2年ぶりにたどり着いたことを松山は素直に喜んだ。2月のジェネシスインビテーショナルで優勝。シーズン序盤戦に獲得ポイントの高いシグニチャーイベント(昇格大会)を制したこと、春先に上位フィニッシュを重ねたことでレースを優位に進められた。極めつけはプレーオフシリーズ第1戦・フェデックスセントジュード選手権での今季2勝目。パリ五輪銅メダル獲得の2週後の出来事だった。