プロアマ後、“仕上げ”の猛特訓は3時間30分 渋野日向子が3戦ぶり予選通過へ見せた気迫「ここで流れを変えたい」
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コースに西日が差し込みはじめた午後5時28分。渋野日向子は一日の締めくくりとして行ったアプローチ練習を切り上げ、コースを後にした。午前10時45分にスタートし、9ホールをプレーしたプロアマを終えたのが午後1時30分を回る少し前。軽い昼食を挟み、午後2時頃から実に3時間30分にも及ぶ特訓だった。
「予選落ちが続いているので、ここでしっかり(流れを)変えたい」。先週までのオハイオ州での2連戦はともに週末に進むことができず悔しさをかみ殺した。その言葉にもある決意が、疲れた体を突き動かしたようにも見える。すでに月曜日からの3日間で、2度のプロアマと練習ラウンドの計45ホールをプレー。前日は18ホールを回った後に1時間30分の特打ちを敢行し、さらに最後も「みっちり」と仕上げた。その間は、時折チームメンバーと確認のための会話をすることはあったが、基本的には黙々とクラブを振り続けた。
その3時間30分のうち、2時間以上を過ごしたのがショット練習場だ。先週からの課題の一つに「アイアンショットの距離感」を挙げるが、弾道計測器や動画を駆使しながらイメージとのすり合わせを繰り返す。「抑え目のショットの時に、少しタイミングが合わずに左へひっかけることがあった。タイミングを合わせたくて、その部分を多めにやりました」。2週前に使用し始めたばかりの新アイアンとの感覚合わせも含め、ここに多くの時間を割いた。
Video: https://youtu.be/Yp4AklMbWY8