渋野日向子のスイング改造 1年半の変化と次なる課題
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海外メジャー今季最終戦「AIG女子オープン(全英女子)」を惜敗の3位で終えた渋野日向子。2021年シーズンの開幕前から大きなスイング改造に取り組み、紆余曲折を経て、大舞台で好成績を残した。改造直後と現在に変化はあるのか!? 当初「半年から1年がかりの大改造」と予測したスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が再び解説する。
レイドオフの形が板についてきた
渋野日向子選手のスイング改造で象徴的なのは、トップでフラットに腕が上がるレイドオフの切り返しです。フェースをシャット(閉じた状態)に使い、クラブをアップライトに振り上げ、シャフトが少し寝ながら下りてくる以前のスイングから、腕の動きと体の回転を同期させたコンパクトなものに転換しました。
現在(2022年8月)のスイングを見ると、改造した内容が明確に体に馴染んできたことがうかがえます。21年3月の時点では、切り返し以降のフォローが、以前とあまり変わっていない部分を指摘しました。イメージしていたバックスイングはできていながら、ダウンスイング以降にあまり変化が見られませんでした。現在は調子の波はあるものの、切り返し以降も完全に適した動きに移行しています。目指している方向に、はっきり進んでいる変化が見て取れます。
Video: https://youtu.be/hHO_kYmmAOk