渋野日向子の試練 – 期待と現実のギャップ、悪夢のトリプルボギーが襲う名物17番ホール

渋野 日向子

渋野日向子の試練 – 期待と現実のギャップ、悪夢のトリプルボギーが襲う名物17番ホール
————————————————
2019年に全英女子オープンを制した渋野日向子は、再び栄光を手にするためにセントアンドリュースに挑みました。しかし、6度目の挑戦となった今年の大会初日、彼女は「80」という自身のワーストスコアを記録し、大きく出遅れる形となりました。風速10メートルを超える暴風が吹き荒れる中、ショットもパットも思うように決まりませんでした。「なす術なし」と彼女が振り返るほど、厳しい状況に追い込まれた初日でした。

11番ホールからのつまずき – 強風に翻弄される渋野

海に近い11番パー3からスタートした渋野は、ここで強風の洗礼を受けました。グリーンに乗せることができず、ボギーが先行します。続く12番パー4でもスコアを落とし、渋野のラウンドは序盤から苦しい展開となりました。風によってショットのコントロールが乱され、意図したラインを保つことができない中で、彼女は早くも2打のビハインドを背負います。

14番と15番での巻き返し – 一時の光明

その後、14番パー5と15番パー4では連続バーディを奪い返し、渋野にとって一時的な光明が見えました。この連続バーディは、彼女のメンタルに少しの余裕を与え、次のホールに挑む際の一瞬の希望を与えたに違いありません。しかし、この小さな勝利は長く続かず、16番パー4では再びボギーを叩きます。

名物17番ホールの洗礼 – トリプルボギーという悪夢

そして、渋野を待ち受けていたのは、名物の17番パー4、通称「ロードホール」。このホールは、オールドコースホテルを越えてティーショットを打つという、ゴルファーにとっては非常にプレッシャーのかかるホールです。渋野はここで、彼女のラウンドを決定づける大きなミスを犯しました。

ドローがかかりすぎた1Wショットは左に流れ、ラフに入ってしまいます。次のセカンドショットでは、風とランの計算が狂い、ボールは右奥のコンクリート上へ。「あそこに行ってる時点で…」と彼女が語るように、ここでのミスは大きな代償を伴いました。54度のウェッジでのチッピングは土手に跳ね返され、砂利道での4打目も失敗し、最終的にはグリーンを大きくオーバー。結果として、5オン2パットでトリプルボギーとなり、渋野のスコアは一気に崩れました。

Video:https://youtu.be/2H5W-GHSMSw