渋野日向子:最終ホールで見せたスーパーイーグル、60位後退の中での輝き、エビアン選手権の挑戦
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挑戦の幕開け
エビアン選手権の第三日、フランスのエビアン・リゾートGCで開催されたこの大会で、渋野日向子(25)は困難な一日を迎えました。56位からスタートした彼女は、1イーグル、1バーディー、5ボギーでスコアを73とし、通算2オーバーで60位に後退しました。
前半の試練
10番ホールからスタートした渋野は、最初の9ホールで1バーディーと2ボギーを記録しました。特に3番ホールでは、パーを逃してボギーとなり、続く7番と8番では3パットの連続ボギーを喫するなど、前半は厳しい展開となりました。渋野はショットの感覚がつかめず、フラストレーションがたまる一日を過ごしました。
最終ホールでの輝き
しかし、最後の9番ホールで渋野はその才能を発揮しました。パー5のこのホールで、彼女は3ウッドでの第2打をピン左8メートル以上に乗せ、見事にイーグルパットを沈めました。この瞬間、渋野はホッとした表情を浮かべました。彼女はラウンド後のインタビューで「パッティングが全然良くなかった。ショットもあまり良い感じではなかったので、我慢が続いた一日だったが、最後だけでも良かった」と振り返りました。
岡本綾子の評価
女子ゴルフ界のレジェンド、岡本綾子(73)は、渋野日向子のプレーを高く評価しています。彼女は、渋野のスイングやショットについて「球筋が安定しており、狙ったところに打てるようになっている」と分析しました。また、渋野のパッティングについても「スタンスを少し広げてストロークしやすく、狙ったところにヘッドが出るようになったのは、練習の成果だ」と評価しました。
岡本は、「渋野選手は性格的にひとつ調子がよくなればポンポンと乗っかっていき、数字を重ねていくタイプの選手ですから、球筋やパットが改善したことにより、プレー全般も向上しました」と述べています。さらに、彼女の2019年のメジャー「AIG全英女子オープン」制覇に続く2勝目も遠くはないと期待しています。
Video: https://youtu.be/_bTBX2XPTm8