渋野日向子、新垣比菜、大里桃子が復活!輝きつづける女子ゴルフの「黄金世代」。
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国内女子ゴルフツアー今季15戦・宮里藍サントリーレディスは大里桃子(伊藤園)の優勝で幕を閉じた。首位に1打差の2位でスタートし、6バーディー、1ボギーの67で回って通算12アンダー。後半の勝負どころでスコアを伸ばす強さで3年ぶり通算3勝目を飾った。昨季はスランプに陥っていたが、前週に6年ぶり2勝目を飾った新垣比菜と同様の復活勝利となった。そして、2人は同じ1998年度生まれ。この代は「黄金世代」と呼ばれているが、今季は昨季の4人を上回る5人が勝利を手にしている。海の向こうでは渋野日向子もカムバック。下の世代も台頭するなか、黄金世代が輝きつづける理由を考察した。
最終18番パー4。大里は残り131ヤードの第2打を9番アイアンで放った。ボールはピン下1.5メートルにつき、有終のバーディー。パーで終えても優勝だったが、本人は迷わずにグリーン左端に切られたピンを狙った。左サイドには池が広がっていたが、大里の持ち球は左から右に曲がるフェード。池に入らないようにコントロールできる“確信”があったからこそのピン狙いだった。そして、記者会見では、「通算3勝」の意味合いを語った。
「最初の優勝は勢いだけという感じで、2 勝目はパターの悩みを克服できた喜びがありました。今回は 昨年 1 年間悩んで、『ゴルフを辞めようか』と思うくらいのなか、どうにか気持ちを保って(球筋を)ドローからフェードに変えたことが大きかったです。オフに自分の体の調子とも向き合ってスイングをもう一度見直したことも実を結びました。苦しんだけれど、諦めなくて良 かったと思います」
言葉どおり、大里は2018年7月の最終プロテストに合格し、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)入会23日目にCATレディースで初優勝を飾った(1988年ツアー制度施行後の最短記録)。そして、3年後の21年、ほけんの窓口レディースで2勝目。今大会で3勝目だが、昨季はメルセデス・ランキング82位で初のシード落ちを経験していた。
Video: https://youtu.be/sfITHMi5xzI