「ケガしたことはプラスにとらえている」 渋野日向子が苦難を乗り越えたどり着いた“新境地”

渋野 日向子

「ケガしたことはプラスにとらえている」 渋野日向子が苦難を乗り越えたどり着いた“新境地”
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力みのないスイングと表情で1ホールずつ歩みを進める。単独トップからスタートした渋野日向子は、5バーディ・1ボギーの「68」と4ストローク伸ばし、トータル12アンダーでその座を守った。「もう少し緊張するかなとも思ったけど、まだ2日目だったからか自分がやるべきことを徹底してできました」。集中を切らさずにプレーする姿がこの日も印象的だった。

ピンチから始まるラウンドだった。1番で6メートルほどから3パットのボギーという滑り出し。だが気持ちをすぐに切り替え、2番ですぐにチャンスを作りだした。フェアウェイからの2打目は、最初5番ユーティリティを握ったものの、迷った結果6番アイアンをチョイス。これがピン筋に飛ぶベタピンショットになり、バウンスバックに成功した。渋野日向子自身、「個人的にすごく良かった」とこの日一番のプレーに選んだシーンだ。

そこからはボギーを叩くことなく4つのバーディを上積み。課題に挙げていたパー5も、4ホール中3ホールでスコアを伸ばせたのも大きい。「5メートル以内のチャンスにつける回数は多かったけど、それをことごとく外してもいた」と、打ち切れずにショートすることが目立ったパッティングには反省も残す。ただ「そこで気持ちを切らさずにできたのはすごく良かった」と、前日同様の冷静なプレーをスコアにつなげた。

Video: https://youtu.be/kR7OVPiVgSA