「職業病だし」握りを戻して世界一決定戦へ 渋野日向子がベースボールから“通常”グリップに逆戻り
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6月に出場した日本ツアーの「宮里藍 サントリーレディス」で、10本の指すべてで握るベースボールグリップに変更した渋野日向子が、再び通常の握りに戻した。「全米女子オープン」の練習ラウンドで確認されていたが、開幕前日に渋野日向子自身がその理由を説明した。
左手親指から手首にかけて痛めるのは、ゴルファーならよくあること。長期離脱をする者、すぐに治療する者と様々だが、渋野日向子は試合に出場しながら痛みが引くのを待った。通常の握りでは左手親指をグリップの上に乗せて、その上から右手をかぶせるが、そうすることによってトップやフォロースルーで左手親指の付け根に負担がかかることになる。これはどのゴルファーにも共通する現象。渋野日向子はその打開策を探った。
両手が絡まないグリップの懸念点として、慣れないうちは一体感が失われてしまう。そのため、「これ(元)のほうがコントロールしやすい」と馴染んだものに戻し、メジャーで勝負することを決めた。「職業病だし」と、今後も付き合っていかなければならない痛みとは、改善方法を探りながらうまく折り合いをつけるしかない。
腕に力が入ったり、グリッププレッシャーが強すぎれば負担が増す。「ここに痛みが出るということはすごく力が入ってしまっているということ。そのぶん体が使えていなかったと思う」。スイング時の体の使い方によっては、より負担が軽減されると考える。そんなことが分かったことも、2週前に「湧かない」と話していたスイングのイメージを回復することに一役買う。
Video: https://youtu.be/I17Bvtgug1A