新生・渋野日向子のスイングはどう変わった? 体の強さが動きに凝縮【解説/目澤秀憲】

渋野 日向子

新生・渋野日向子のスイングはどう変わった? 体の強さが動きに凝縮【解説/目澤秀憲】
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米ツアー本格参戦2年目を迎える渋野日向子。今年から青木翔コーチの元に戻り、このオフの約2カ月間でスイングの見直しを行ってきた。球の高さが出るようになり、各番手の飛距離も出るようになったという新しい“振り”を、渋野日向子にとって米ツアー今季初戦のタイで撮りおろし。新生・渋野日向子の最新スイングをツアープロコーチの目澤秀憲氏に解説してもらった。

質のいいドローを目指していた

ちょうど2年前、渋野日向子選手がアメリカに行く年にイベントで一緒に仕事をしたことがあって、そのとき本人が「右に球が出るドローを打ちたい」と話していたのを覚えています。当時は、右サイドの側屈(脇腹を縮める動き)が強く、右に倒れこみながらドローを打っていた印象がありました。シャット(閉じる)にフェースを使うタイプなので、右に倒れないと安定してドローが打てなかったのだと思います(左に出球が出やすいため)。

この2年間、軌道をフラットにしてシャロー(低い軌道)な入射を目指すなど、“質のいいドロー”に挑戦してきたと思いますが、「体の使い方、力の使い方がなかなか上手くいってない」という印象でした。

Video: https://youtu.be/7spFRb48ATQ