メジャー、そしてハワイで鮮烈なV争い 好調な春先から一転…苦闘の初夏へ【渋野日向子のルーキーイヤー振り返り】
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来週23日に開幕する「ホンダLPGAタイランド」で米国女子ツアー2年目のシーズンがスタートする渋野日向子。ルーキーイヤーだった昨年は、メジャー大会での優勝争い、初シード獲得など大きな成果を手にした一方、終盤に差し掛かるにつれ調子を落とし苦しい時間も過ごした。渋野日向子自身「スタートダッシュがよかっただけに、後半の失速で気持ちがだんだん下がっていってしまった」と語っている2022年、その前半戦を振り返る。
昨年3月。渋野日向子は米本格参戦後の“デビュー戦”を戦うためシンガポールにいた。「HCBC女子世界選手権」開幕前の会場では、「念願のアメリカツアーの第1戦目。1年間通して戦えるのが楽しみ」と笑顔も弾ける。21年末のQシリーズ(米予選会)を20位で通過しツアーメンバー入り。そして、このアジアシリーズ初戦こそ47位という結果に終わったが、続く「ホンダLPGAタイランド」は8位となり晴天のなかの船出といえた。「自信になります」。明るい表情で、こう前を見据え航海は始まった。
ただこの2試合は予選落ちもなく、推薦出場だった渋野日向子は規定によりシードなどに関わるCMEポイントを獲得することはできず。3月末からの米本土戦、ここからが本格的な勝負の始まりといえた。そしてすぐに偉業達成の予感を漂わせることに。3月31日から4月3日に行われたメジャー初戦「シェブロン選手権」がその舞台になった。
Video: https://youtu.be/awbCLZSDbck