「自信を持って臨めるように」 渋野日向子が今季最終戦で語った“2023年への宿題”
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渋野日向子の2022年が終わった。最後は「よかったものすべてが飛んでいって、マジでイライラしかないっす」という3パットボギーでの締めくくりになったが、ラウンド全体を見渡すと7つのバーディ(1ボギー)を奪い「66」を刻み込んでトータル7アンダーの10位タイと最後もトップ10で終えた。
ただ、米国ツアー参戦1年目となった今年を振り返ると、少しうつむきかげんになる。「スタートダッシュがよかっただけに、後半の失速で気持ちがだんだん下がっていってしまった」ことが、その理由になる。
4月のメジャー「シェブロン選手権」では4位。続く「ロッテ選手権」では優勝争いを繰り広げての2位で、早々に来年のシード獲得を確実なものにした。しかし5月以降は『予選落ち』の文字も目立つように。歴代女王として臨んだ8月の「AIG女子オープン」(全英女子)こそ3位になったが、「ゴルフの調子と気持ちが並行して落ちていってしまったのが、すごくもったいない1年だった」と、もがく時間も長く過ごした。アイアンの距離感や、パターなどで悩まされる日々。「ほぼ自信を失っている状態」で、日本に戻ることになった。
この日も8番パー3ではベタピンショットでバーディを奪ったが、その1プレーが劇的に気持ちを変える、ということはない。ラフからグリーン前のバンカーに落としながら4メートルを沈めガッツパーを奪った15番パー4、さらに続く10メートルをねじ込んでバーディとした16番パー3などでも、拍手喝さいを浴びたが、「もう少しティショットも頑張れたと思うし、セカンドも入れちゃいけないバンカーに入れる必要もなかった。16番は右のバンカーを避けて広いほうに乗せられたのはよかったけど、ラッキー」と、素直によろこぶこともない。
Video: https://youtu.be/Pg_YZgLI8W4