🏌️‍♂️笹生優花、世界ランク6位に急浮上 日本勢初のメジャー複数回制覇でパリ五輪代表候補トップに躍り出た🏌️‍♂️

笹生 優花

多くの選手が難しいセッティングに苦しむ中での逆転劇。最終日は笹生の強さが凝縮されていた。ドライバーで圧倒的な飛距離を稼ぎ、正確無比のアイアンショットで寄せた。圧巻は232ヤードに設定された16番パー4。グリーンを越えるリスクやショットが乱れる可能性もあったが、ドライバーの次に飛距離が出る3ウッドを握った。同組の小祝さくら(26)や渋野が1打目ではグリーンに乗らなかったが、自慢の飛距離を武器に、1オンに成功。下りの5メートルを残し、2パットで沈めてバーディーを奪った。後続との差を3打に広げ、勝利をたぐり寄せた。

 日本勢の誰もなし得なかったメジャー2勝の偉業。優勝賞金でも21年大会の100万ドル(当時のレートで約1億1000万円)から2・4倍に増額され、米女子ツアーの過去最高額となった240万ドル(約3億7680万円)を獲得した。

 昨年は全米女子プロ選手権2位、エビアン選手権3位とメジャーで上位に食い込むも、頂点には届かなかった。「3年間勝てず、もう勝てないんじゃないかという疑念も少し浮かんでいた」と笹生。テキサス州に家を買い、米大リーグで活躍したイチローさんも使った鳥取市内の研究施設のトレーニング器具を取り寄せ、可動域を意識したメニューをこなした。「長く待った分、格別」と歓喜に浸った。

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