決めたパットの距離が“5倍”に 松山英樹はグリーンで「良い感覚」戻る

松山 英樹

決めたパットの距離が“5倍”に 松山英樹はグリーンで「良い感覚」戻る

英樹はグリーン上でのプレーが冴えて順位を上げた

◇米国男子◇ザ・ジェネシス招待 3日目(15日)◇トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)◇7765yd(パー72) 初日、2日目に続いてもボギーが先行した。出だし1番、は左ラフに入れた1Wショットをきっかけに後退。ミスをすぐに帳消しにできたことが、この日の浮上に繋がった。2番で残り101ydから作った3mのチャンスを生かしてバウンスバック。さらに3番(パー3)は4.5mを沈めて連続バーディにした。 「あまり良いスタートではなかったですけど、あの2つは大きかった」と勢いづき、6番(パー5)で6m、7番で4.5mを沈めて再び2連続バーディ。午前8時25分のスタートから、風の穏やかなコンディションを生かした。
日に苦しんだグリーン上で、同組のを圧倒した。ティショットを左に曲げた後半11番(パー3)で6mの下りのラインを読み切ってパーセーブ。13番(パー5)では3mのバーディパットをしっかり沈めた。1Wショットを右ラフに入れた15番は、200ydを残した2打目でグリーンを安全にキャッチしたかと思えば、続く11mのパットがカップに転がり込み、この日6つ目のバーディになった。 ストローク・ゲインド・パッティングは前日の「-0.208」(全体69位)から「+5.694」(1位)と大幅に改善。18ホールで決めたパットの距離は30フィート(9.144m)から、154フィート(46.94m)に伸びた。「悪いところもありますけど、良い感覚で打てたところの方が多くて、スコアに繋がった」と結果と感触との重なりが自信になる。盤16番では右からの風を受けた第1打がグリーン左のバンカーへ。ニアサイドのピンに対し、ウェッジでカラーに落としてピンそば1mに寄せてボギーを回避した。「たまたまうまくいきました」と謙遜しながら6バーディ、2ボギーの「68」。3週前に当地で行われた「」初日と並ぶサウスコースでの“今季自己ベスト”で、順位を34位から13位に上げた。ハワイ2連戦で開幕した2025年シーズンは、あす16日(日)に西海岸シリーズを終える。松山にとっても4連戦の最後のラウンド。まだ上位を狙える位置でプレーできる。「きょうよりスタート時間が遅くなるので良かった」と言葉を残すと、好感触を体に封じ込めるようにパッティンググリーンでボールを転がし始めた。(カリフォルニア州サンディエゴ/)

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