今季、初の賞金王に輝いた金谷拓実プロ。そのこだわりのセッティングをレポートしたいと思います。
ドライバーは、2019年発売の『G410 PLUS』ヘッドを採用。古いヘッドを使う理由を、ピンの男子ツアー担当に聞いてみました。
「『G410 PLUS』は、弾道高さの再現性や高いボール初速が良くて、ずっと使用しています。歴代モデルを試しましたが、『G410』は弾道の高さが一番出たんです。他のモデルだと、彼にとってはロースピンになりすぎる。フェードヒッターの彼が、2500回転を下回るときついですね」
ドライバーのシャフト『THE ATTAS 6X』は以前7Sを使用していましたが、重量を下げ硬度を上げた軽・硬の6Xをチョイス。その点も聞いてみました。
「ジュニア時代から初代『アッタス』を使っているんです。だから、アッタス特有のしなりがいいんだと思います。部分的にしならず全体がしなるオーソドックスなシャフト。体の回転でフェードが打てるのが合うのでしょう。軽・硬の6Xにしているのは、体の回転でヘッドスピードが上がるからですね。7Xだと重さでスピードダウンして、球がバラけてしまうんです」
アイアンシャフトの『AMT ツアーホワイト X100』もアマチュア時代から使用しているそうです。
「ジュニア時代は『DG S300』を使っていましたが、まだ体が細くて高さが出なかったんです。上の番手で高さが出るシャフトがないかと聞かれて、ウェイトフロー設計で、上が軽くて下が重い『AMT ツアーホワイト X100』を試したら、高さを出すのが楽になったんです」
使い慣れたものを使い続ける姿勢こそ、彼が賞金王に輝けた要因かもしれません。
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